Galaxy S9(SM-G960F/DS)レビュー

・届いたもの
製品:Samsung Galaxy S9 Dual-SIM
型番:SM-G960F/DS
色:Lilac Purple
プロセッサー:Exynos 9810 64bit Octa core
ストレージ:Sansung KLUCG2K1EA-B0C1 Revision0001 64GB UFS2.1
メモリ:4GB(LPDDR4X) 32bit dual channel
製造日:2018年6月7日
プロダクトコード:SM-G960FZPDXSG
仕向地(CSC):アラブ首長国連邦(XSG)
・購入の動機等
2018年夏、過熱制御が効かないlemax2(※rr-oreo+blackscreen kernel)は熱すぎるし持つにはちょっと大きいしdocomoでは山間部通信不可なのがつらかった
そこでぼくのかんがえたさいきょうのスマホを探した所、galaxy s9が見事にヒットした
海外のgalaxy s9は黒/灰/蒼/紫の4色展開だそうな
グローバル版(sm-g960f)は、香港版や日本版とsoc等が違うことからexynos版とも呼ばれる
今回は白という選択肢が無かったため、lilac purpleをチョイス
おいしいですよね、ゆかり
・個人的な要求
ハード
 最新のハイスペックsoc
 rom64gb/ram4gb以上
 sdカードスロット
 高解像度ディスプレイ(ノッチなし)
 音質が良い内蔵スピーカー
  エフェクト無しでも良いやつ
 イヤホンジャック
 lte band1/3/19
ソフト
 hostsによる広告ブロック
 xda等で開発がさかん
 長期間のosアプデ
  stock romが一番使いやすい
 srgbモード
 やりたいゲームで致命的な問題がないこと
・exynos9810
プロセッサー
 10nm LPPで4+4なdynamiqクラスター
  L3キャッシュとか変則的な感じらしい
 cortex-a55(455mhz~1794mhz)
  常時4コア駆動
 exynos m3(650mhz~2704mhz)
  1コアで2.7ghz、2コアで2.3ghz、3~4コアで1.79ghz
   特殊なホットプラグドライバ
  本当は常時4コア2.3ghzとかでも動くらしい
   4コア2.7ghzは電源落ちる模様
 schedutilガバナー
  なんかスケジューラーベースらしい(よくわかってない)
  処理の重さというより処理時間に即した感じかな
  流行りのenergy aware schedulingってやつ
 本質的には定格1.79ghz、bigコアブースト時最大2.7ghz
  ターボ・ブースト・テクノロジーと思えばアリ?
グラフィック
mali-g72 mp18
 最大572mhz
  gpu性能はexynos8895から据え置き気味
  exynos m3に極振りした影響か?
 opengl es 3.2
  もちろんvulkan対応
dac
 cirrus logic cs47l93
  wolfson買収したところ
 音が良い
・snapdragonと比較
snapdragon845
 kryo385(cortex-a75 ×4 2.8ghz/cortex-a55 ×4 1.8ghz)
  マルチコア性能はあまり変わらない感じ
   kryo385 goldの2.8ghzとexynos m3 1.79ghzは似たり寄ったりかも
   どちらかと言えばスナドラ優勢?
   シングルコアは圧倒的にexynos9810
   まあ、そうなるな…
 adreno630
  強い
  mali-g72 mp18 572mhzじゃどう足掻いても勝てない
 dac
  スナドラ標準
  つまり普通
 イメージセンサー
  sonyになる
  暗部のディテールはサムスンセンサーの方が評判良いらしい
 電池持ち
  snapdragon行ったほうが幸せになれると思う
・exynos9810はある意味マニア向け
 m3コアは設計上の限界性能が高い
  ただし消費電力がネックで使い切れない
  宝の持ち腐れ感
 ホットプラグ制御が独特
  シングルコア性能と消費電力を両立させる苦肉の策
  ハードの問題をソフトで解決しようとする努力は認める
 カスタムカーネルが面白い
  ホットプラグ無効にしたりマルチコア性能求めたり
  全体的にオーバークロックしたり
   cpuベンチでa11に迫れる(でも追い越せない)
  cpu周波数下げた分反応を機敏にして補ったり
 10nmモバイルプロセッサの電力的な意味での限界が垣間見える一品
  太い電源確保できるタブレットだったら…
・設定で気になった項目
ディスプレイ
 画面モード
  表示を最適化(謎)
  シネマ(dci-p3?)
  フォト(adobe rgb?)
  標準(srgb)
   これ使ってる
 画面の解像度
  デレステするなら問答無用でWQHD+
   ゲームチューナーをインスコして解像度100%も忘れずに
 全画面アプリ
  没入モードになるアプリは全部オンにするべき
   ステータスバー/ナビバーが引っ込むのが没入モード
   オフだと上下か左右が真っ黒で焼き付がマッハ
 エッジスクリーン
  エッジパネルあまり使わない…
  edge lighting超便利
   ゲームでも大活躍
 ナビゲーションバー
  表示/非表示ボタン
   非表示にすると焼付き防止に貢献する
   後述する機能のおかげで非表示も悪くない
  ホームボタンの押し込み
   ナビバー非表示時、押し込みつつ左右にスライドすると戻る/履歴ボタンの代わりになる
    ボタンの配置変えれば方向も変わる
   非表示なら押し込み感度良くしたほうが楽
高度な機能
 スマートステイ
  画面見てるとオンのままになる
  働きを意識することはあまり無い
 指紋センサーのジェスチャー
  通知降ろせる
  富士通のExliderみたいに使えたらいいのに
 カメラをクイック起動
  カスロム勢にとってもおなじみ
 マルチウィンドウ
  履歴ボタンを使用
   分割画面表示はandroid7以降おなじみ
  スワイプでポップアップ表示
   スマホだしそこまで使わない
 スマートキャプチャ
  スクロールキャプチャやトリミング等
  メーカーカスタム特有の便利さ
 タッチ感度
  フィルムとかそういう用途らしい
端末のメンテナンス
 バッテリー
  監視対象外のアプリ
   通知等をリアルタイムに処理してほしいならここ
  常にスリープにするアプリ
   通知要らないとかめったに使わないアプリはここ
  パフォーマンスモード
   最適化でよくね
  ストレージ
   我これきらい
   色々見境なく消してくるただの厄介
  メモリ
   普通のやつ
  端末の保護
   オフでいいかな
ロック画面とセキュリティ
 allways on display
  電池持ちと気持ち的にはオフ安定
 
・galaxy端末に入れるべきアプリ三銃士
notsabs
 hostsブロックとアプリ無効化で大活躍
  root権限なしで使えるのが強い
 パッケージ名変更やライセンス取得がちょっと面倒
bxaction
 bixbyボタンの有効活用するならこれ
  一部機能有料だけどとても便利
 使いやすくするのにpc要るのはちょっと面倒
ゲームチューナー
 game launcher影響下にあるアプリの解像度、フレームレート、性能を調整する
 game launcherはフレームレートと性能しか弄らない
 
 
 
・デレステをプレイする前に
galaxy端末でデレステをするためにやるべきこと、知っておくべきことがいくつか
MV用(3Dリッチ高画質のために)
 設定→画面の解像度→WQHD+
  スクショするなら絶対これ
 ゲームチューナー(playストアからインストール)→デレステ→解像度100%
  設定保存を忘れずに
  一応アプリクローンしたりgame optimizing serviceを無効化してもいける
  ※Android9はアプリクローンでしか回避できない感じ
ライブ用(タップSE等のために)
 設定→サウンドとバイブ→音質とエフェクト→全てオフ
  ゲームプレイ中の音質変化を回避する
  たまにタップSEが被害を被る
  dolbyとかかなり効く
 game toolsで録画プレイ禁止
  常にタップSEが死ぬ
  ゲームのBGMやSE、全体が被害を被る
  MVやコミュ、ガシャ等で使った後はデレステ再起動を忘れずに

・Galaxy S9 SM-G960Fでデレステをした感想
性能や動作
まず、上記のポイントを押さえておけばソフト面はok
ハード面はハイスペックSoC、WQHD+解像度、ステレオスピーカー、イヤホンジャックとスキがない
初の曲面&丸縁ディスプレイだがこれと言った不便や不満は無し
あえてケチを付けるなら下部のスピーカー穴が側面にあることくらい
タッチ反応は少し渋い?と感じたが、隣接には強い
フリックで抜けを感じるなら間隔広めやタッチ感度オンで対策しよう
lemax2に比べて明らかに発熱が少ないし3D軽量/標準はプレイ含め快適に動く
一応3Dリッチ標準までなら基本過熱制御を気にせずプレイ可能(※2018秋冬の感想)
熱や負担の余裕を考えると3D軽量/標準でのプレイが安定しそう
MVはWQHD+起動の3Dリッチ高画質も大体いけるが、高負担シーンはGPUが負ける場面あり
デレステはconservativeのように動作周波数の変動が鈍い(同じ周波数で張り付いてくれる)cpuガバナーとの相性が良い事が多いのだが、schedutilとの相性はイマイチかもしれない
条件によっては、bigコアの下限周波数を1792mhzに固定すると目に見えるレベルでフレームレートが安定することもある
タップSE
有線マウスクリック音→タップSE出力の遅延は一般的なandroid端末の範疇(+18→+27)、タップSEのブレ等はあまり無く安定しているように思う
公式romのandroid8.0より公式romベータ版のandroid9.0の方が感触良い気がする(samsung professional audio sdk廃止の影響かな?)
スピーカーではたまに出だしの音がごっそり消える事がある(android 9.0アプデで改善してるぽい)、タップSE遅れても拾って欲しいならdolbyオンとか
イヤホンでdolbyオンはタップSEの音量がアレになるので注意
ARスタジオ
実はスナドラ845の世代でarスタジオオートモードをサポートしているのは2018年9月時点で海外版s9シリーズ/note9のみだったりする(build.prop書き換えによる端末偽装を除く)
次のキャッシュクリア(ネイティブ64bit対応、ARCoreサポートなど)が来るまでこの状態は続く可能性が高い
 4.6.3でARCore対応した
結論
デレステを最も楽しめるスマホの一つ
最新SoC&WQHD+&ARオート対応&イヤホンジャックありとか2018年のAndroid端末史上最高に近い環境では
・購入時の余談
初めは比較的電池持ちが良いと評判で、やりたいゲームの稼働実績も多いスナドラ版(香港版)を狙っていたが、Etorenの在庫が中々復活しなかったためグローバル版に切り替えた
肝心のやりたいゲームはexynos9810での動作実績に乏しかったが、ただ闇雲に人柱のような真似をした訳ではない
幸いデレステは2017年6月27日付けでmali-g7x系に対応済みであり、adreno6xx系対応の2018年6月8日以前からmvライブ等に問題がない事は把握していた
また、まともなプレイをする上で重要になるハードやソフトの相性等も、exynos端末のkalos2、galaxyのosといった前例があることから致命的な問題は起こらない(対処可能な範囲内)と結論付け購入に至った
荷物が届いたのは2018年9月7日15:30頃、奇しくもデレステのフォトスタジオにARスタジオが実装された直後の事である
ちなみにARスタジオはunity2017.2より統合されたvuforiaというarライブラリによって製作されている
その中でもvuforia fusionの平面検知機能(ground plane)はARスタジオ オートモードそのものと言えるだろう
現在のARスタジオに使用されているvuforia7.0.43のvuforia fusionは、独自実装とARKitの2系統のみサポートしている
ARCoreによるvuforia fusionサポートはvuforia7.2.20以降のため、しばらくは独自実装のみに身を委ねる形なのだが……
残念ながら最新のハイスペックモデルや国内発売端末の殆どが未だサポート対象外である
そんな数少ない対応リストの中でも、最新socを搭載した唯一の端末が海外版galaxy s9/s9+
 
 
 
2018/10/29追記
・OEMロック解除からカスタムをするまで
いずれやろうと思っていたが、購入から1か月経った時、項目が無くなってることに気付いた
初のgalaxyだったもので、note8あたりから追加されたrmm stateの存在を知らず、購入一日目にotaアプデ掛けたのが良くなかったらしい
rmm stateはpersonalで、oem lockとfrp lock共にonの状態だ
oemロック解除の項目すぐ出すには、ソフトウェア更新「更新を自動的にダウンロード」と、開発者オプション「システムを自動更新」をオフ→日付を7日前にしてソフトウェア更新→日付を戻してソフトウェア更新などと書いてあったが、この状況では使えなかった
元々ロック解除してなかったり、rmm stateがpersonalのままだと、oemロック解除は出ないと思われる
この方法は今後も役に立たなかったので忘れた方が良いです
まずはotaアプデして一生oemロック解除が出てこない状況から抜け出さなければならない
どうやらfactory resetから7日間経つとoemロック解除の項目が見えるようになる(rmm stateが変わる?)らしい
これに則ると、personal固定の状態からtwrpを導入するまでの手順としては
1.初期化
 odin3で最新のfirmwareを焼いた
 HOME CSCではなく、データ初期化されるCSCを使用
2.7日間待つ
 oem lockとfrp lockはon
 rmm stateは表示されない
3.OEMロック解除
 端末のfactory resetに身を任せる
 oem lockとfrp lockがoffに
4.7日間待つ☆イマココ
 rmm stateはprenormal
5.twrp導入
 odinのauto rebootは切っておく
 googleアカウント等ログオフ→oemロック解除→twrpインストール&起動→read only→format data→reboot recovery→カスrom焼く
 
 
2018/10/22 初期化実行
この時はsammobileの無料DLが死んでたので、samfirmを使ってfirmwareを落とした
今回はINS(インド)のG960FXXU2BRJ3(2018/10/20)をチョイス
SM-G960Fであれば/DSとか仕向地違ってても使えるって書いてあったしいける……はず
firmwareの違いでその土地のvolteが動くか変わるとかどっかで見た気がしなくもないが、多分日本では関係ないかな
ドライバー関連はインストール済みなので割愛
S9の電源+bixby+音量下を同時押ししてdownloadモードへ移行、custom osなんたらーとか警告文が出たら音量上を押してPCと接続
odio3で、firmwareのBL,AP,CP,CSCを全部選択してstart
終わったら再起動、googleアカウントやgalaxyアカウント等をセットアップして初期設定完了
ことあと、SABSインストールと開発者オプション出してから普段通りに使用を始めた
初めの一日はソフトウェア更新のアレでOEMロック解除を出そうと頻繁に再起動したりしていたが、もちろん無駄足だった
 
 
 
2018/10/29 OEMロック解除
セットアップから7日(168時間)経過し、OEMロック解除の項目が出ている事に気付いた
今の所rmm stateの項目は存在しない状態だ
まずOEMロック解除をオンにするとデータ初期化云々言われるのでそのまま消去を押す
この時点で再起動が掛かるが、その時にdownloadモードに行って確認すると、oem lockとfrp lockはoffになっていた
ここでodinのapからtwrp3.2.3.0を焼いてリカバリ起動したところtwrpが動いたが、ログにエラーが流れて操作などは一切することなく再起動
その後整合性が取れない等でリセットを求められ、言われるがままに消去を開始
データ消去の処理が走った後、何もせずそのまま初期設定を開始
twrpはstockリカバリに戻されていた(twrpインストール時のリカバリ書き換え防止パッチが当たってない)
この時点でdownloadモードに移行したところ、rmm stateの項目を確認出来るようになっており、状態はprenormalになっていた
rmm state personalを回避出来たこと、oemロック解除が上手くいったことからこの方法は間違っていないようだ
ちなみにoemロック解除はまた隠れている状態で、ソフトウェア更新の技は使えなかった
初期化から次の工程(twrpやカスタムrom導入)に移るには、どうやらもう7日間必要らしい
この待つ工程のせいで、最悪7+7日が必要になる
これから出るgalaxy端末でカスromやtwrpを導入する予定があるなら、otaアプデはしない方が良いだろう
 
 
 
2018/11/06 準備完了~カスタムrom導入
初期化から7日が経ったことで再度oemロック解除が出現
既に解除済みのため項目はオンになっており、そこにはbootloader is already unlockedの一文があった
rmm stateは非表示だが、これでカスタムが可能になったはず
早速downloadモードに移行しpcに接続、odin3(auto rebootオフ)のapにexynos版galaxy s9(starlte)用のtwrpを選択
参考にしたガイドには、電源とbixbyと音量上を押しつつstart押すと書いてあったため一応忠実に実行
焼く事に成功したため、電源と音量下で電源オフにして、すぐ電源とbixbyと音量上を同時押ししてリカバリ起動したところ、twrpの起動も無事成功
ここもまた参考にしたガイドに従い、read onlyの方で進んでformat data後にリカバリ再起動
ここまで来ればもうほぼやりたい放題だろう
今回はストックベースのSoLdieR9312s ROMをインストールしてサクッと終わり
oem lockの隠蔽やrmm stateの変化に関して調べている時間がひたすら多かったが結局は待つだけの作業だった
結果:OTAアプデを適用後、OEMロック解除とTWRP導入をすると最低2週間は必要
こんな事になるなら初めからTWRP導入しとけばよかった…

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